2016年12月30日金曜日

記憶に残したい人々 今年亡くなった人々


石井十次:「児童福祉の父」と呼ばれるこの人物は意外と知られていない。
       
宮崎生まれで、医師を志し、岡山で学んだ。その中で、生活できなくなって、ある母親が石井に子供を預ける。これがきっかけで、石井は医学の勉強から次第に孤児救済へとかじを切る。やがて、スポンサー(倉敷紡績・大原美術館の大原孫三郎など)の支援を受けながら、「岡山孤児院」で、三千人以上にも及ぶ孤児の面倒を見た。

やがて、生まれ故郷の宮崎に大規模な施設を作る。その時、協力したのが、後に、日本で救世軍に関わる、山室軍平などである。また、救世軍の創始者、ウイリアム ブース大将が岡山を訪れた時も、石井十次は、その演説に感激したと日記にあるそうです。

今年亡くなった人々;

むのたけじさん(ジャーナリスト)
加藤九祥さん(人類学者)
飯田進さん(元BC級戦犯)

他に、たくさんいますが、マスコミが取り上げてくれそうなので、省きました。 合掌

2016年12月29日木曜日

流行語大賞とは関係のない言葉 この1年 本 人 新聞

「この1年で触れた、言葉」

*公儀公論 x 有司専制
*巧言令色 鮮矣仁 x 巧言令色 亦礼也(福沢諭吉)
「下流老人」藤田孝典
「年齢を一個二個って言うんだよ」(朝日新聞川柳)
「宝蔵おのずから開ける」道元禅師

*軍産複合体・デュアルユース「武器輸出と日本企業」望月衣塑子著

「行蔵は我に存す。毀誉は他人の主張」(勝海舟)
「満洲国の産業開発は私の描いた作品だ」(岸信介)
「言葉は人の動きや思考を仕切り直すために存在すべきで、信頼よりも、打破のために使われるべきである」(武田砂鉄「紋切型社会」

「茶の湯とは、ただ湯をわかし茶をたてて飲むばかりなることと知るべし」(千利休)

「石橋湛山は一貫して言論人としての気概を持ち続けた」・「言論人の気概とは一人でも発言すること。こういう人がいたことは日本にとって救いだった」(鎌田 慧)

*世論(セロン):感情に突き動かされる 一時的な反応
*輿論(ヨロン):理性によって漉された定着性のある意見(石橋湛山)

*日本会議(青木 理著などより)

「あの俳優 知らないうちにみかけなくなったなあ」と言われるような消え方がしたい」 (岸部一徳)

*創造力・解決力・群像の感覚・数学能・情報処理能力(林 修 これから求められる能力)
などなどでした。



2016年12月26日月曜日

この一年を振り返る 沖縄辺野古 高江 安倍政治 デモ 東京


今年も、残り2日になりました。この一年を振り返ってみると;

上の写真は、昨年の11月、東京での、デモの時に使ったプラカードです。2011年に、脱原発のデモに生まれた初めてデモというものに参加し、この辺野古基地新設反対のデモに参加したのが、2度目でした。私自身は、地方から上京するのは、結構面倒な歳になっています。以前は仕事のついでにということも考えられましたが、今は特定の目的が無くては行動できません。それでも、このデモに参加することだけを目的に上京しました。遠く沖縄を離れてできることは、これくらいなことでしかないかもしれませんが、参加してよかったと今でも思っています。

このデモに参加してから、一年が経ちましたが、この一年は、永田町で繰り返される、政治の横暴に私自身は異議を唱えることが続いた一年だったと思います。

1)アベノミクス 2)沖縄問題 3)野党のふがいなさからも手伝って、国会のお粗末さ 「公議興論」は真逆に近い、安倍政権の「有司専制」がまかり通った一年だった気がします。

とりわけ、オスプレイの墜落事故・高江の強硬工事などなど、昨年デモに参加して以来、沖縄の問題は深刻でした。翁長知事はじめ、県民の皆さんのご苦労にただただ同情するばかりです。何とか、沖縄に心を寄せる政治がなされるように、現状を打破しないといけません。

来年は、アメリカでもトランプとかいう男が大統領になり、欧州でも、様々な選挙が行われ、極右の台頭が懸念されています。

まず、この国の通常国会が始まる一月から、確りと政治を観ていくことが、我々庶民の責任だと思います。

世界中、激変なの年になりそうですが、庶民にとっていい年になることを願って、また感謝の気持ちをもって、合掌!

2016年12月20日火曜日

レガシーとは? 歴史の重み 薬師寺 オリンッピク 建物 

12月21日朝日新聞の記事 薬師寺 東塔 平城京で新築

先日、薬師寺の村上管主の法話を聞いたところばかりでしたが、本日の新聞に、長年論争が続いていた、東塔移設説と新建築説に、どうやら決着がついたようである。素人としては、結論はどっちでもいいのです。1400年以上も綿々と繋がる歴史の重みに、なんら差支えない。

2020東京五輪のために、やれレガシーが必要だとかなんとか、新しい箱ものを作ることに、躍起になっている。第一、鉄筋コンクリートの建物を作って、なんでレガシーができるのか、不思議でならない。五輪開催を機に、利権構造が先を争って、暗躍しているだけにしか見えない。

1964年の国立競技場は、いとも簡単に姿を消し、また大金をかけて新たな競技場を作る。私の様に、1964を知る世代には、なんの興味も沸かない。時代が変わって、今は通信・映像の技術が格段に発達している。確かにスポーツを生で見るの楽しい。でも、よほどその競技に興味がない限り、テレビ観戦のほうがいい時代にもなってきている。まして、2020は、真夏の炎天下で開催される。熱中症の被害者が気に掛かる。

鉄筋コンクリートは、劣化します。いずれ、建て替えが必要になります。勿論、木造建築もしかりですが、高度の技術に支えられた、特殊な建物は、この東塔をはじめ、法隆寺など、長い歴史とともに、今に息づいている。これをレガシーというのではないでしょうか。

2016年12月19日月曜日

松本清張 砂の器 丹波哲郎 刑事物 変わらない社会問題 ハンセン病 

野村芳太郎監督の「砂の器」を観てきました。

言わずと知れた、松本清張原作の社会派サスペンスです。
刑事物としても面白いし、そこに流れている重いテーマ「宿命」を考えると、今に通じる問題です。

1974年公開の映画ですが、デジタルで甦ると銘打っているだけに、画面がとてもきれいです。また、内容も40年以上も前の出来事とは思えないくらい、現在でも起きている「いじめ・差別・非科学的偏見」などなど、名作と言えると思います。

丹波哲郎・加藤嘉・笠智衆・佐分利信・緒方拳・渥美清ななどなど、既に亡くなられた名優ぞろいですし、加藤剛・山口果林・島田陽子など、多彩な俳優陣です。一言加えれば、島田陽子(楊子)の裸身にはドキッとさせられました。
また、脚本には、山田洋二の名前もありました。

薬師寺 村上管主 仏教の教え いじめはなくせる

先ごろ、薬師寺の管主になられた村上太胤師の法話を聞く機会があり、その帰りの、師の管主晋山記念出版の新刊書「仏法の種まき」(講談社)をサイン入りで手にしました。大変わかりやく、謂わば仏教の入門書と言ってもいいかも知れません。

その中の一節を引用させてもらいます・
「中学へ弁当を持っていくときも、おかずはタクアンだけでした。高田好胤師は「お前らはまだマシだ。わたしのときは塩をかけていたんだ」とおっしゃっていました。(中略)
ある日、隣にいた友達が、「お前、何を食べているんだ?」といって、私の弁当箱のふたをヒョイと取ってしまたのです。「なんだ、おかずが何も入ってないじゃないか」と皆の前ていわれてしまったのです。顔から火がでるほど恥ずかしい思いをしました。いまでしたら、それはイジメになるかもしれませんが。そのときは「明日から学校へ行くのをやめよう」とはおもいませんでした。寺で師匠に怒られるより、学校に行っているほうがはるかに楽しかったから、私は学校を一日もやすんだことがありません。
  次の日も弁当を持って学校へ行くと、隣の女生徒が「村上さん、お弁当のふたを貸して」というのです。(中略)すると、その子は自分のおかずをふたの載せてわけてくれたのです。嬉しかったですよ。それから三日ほどすると、弁当の時間に私の弁当箱のふたがグルグルとクラス中をまわり、皆がそれぞれのおかずをいれてくれるのです。後略。
戦後の誰もが貧しかった時代とは今は違うかもしれません。しかし、6人に1人が貧困と言われる今です。実は、内情は当時より格差が広がってもっと深刻なのかもしれませんね。
ちょっとしたことで、いじめどころか、人と人の絆ができます。いじめとは紙一重なんでしょうね。
奈良の大寺の管主さんが、長年、遠く群馬まで出向き法話をしてくださる。これを支えている「高崎薬師寺会」の皆さんにも感謝です。
来年も、12月10日にお越しいただけるそうです。

2016年12月6日火曜日

明治維新 戦争 敗戦 近代史を学ぶ 高校生中学生

「羨ましい、中高生への大学教授の講義」

朝日出版社

1.「それでも、日本人は「戦争」を選んだ

2.「戦争まで」(歴史を決めた交渉と日本の失敗)

いずれも、加藤陽子東大教授が中学高校生に講義した内容を著した書です。

まず、羨ましいのは、我々世代にこうした機会がなかったことで、明治以降の近現代史が、全くと言っていいほど、高校生までに、目に耳に触れることがなかったということ。鶴見俊輔、橋本治、堀江敏幸、関川夏央、加藤典洋、養老猛司の各氏も絶賛しています。

1.は日清戦争から太平洋戦争まで、資料を読み込んで書かれた、事実の重み。
2.は「リットン調査団」・「日独伊三国同盟」・「日米交渉」を中心に取り上げた、日本政府の国策の誤りが、どうしてなされたか。事柄を絞った視点からの考察を、わかりやすいように、中高生に講義していること。
それでも、相当勉強していないと、この講義の内容は理解できないと思う。今の、中高生は、素晴らしい!頑張ってさらに勉強してい行ってもらいたい。決して、「国策の誤り」だったなどという政権を二度と作らないように。


2016年11月18日金曜日

満洲 現代 経済 国策の誤り

「満洲暴走 隠された構造」安富 歩(東大教授)角川新書

題名に通り、満洲傀儡政権についての書です。著者の言葉に、「立場主義」という語をつかって、「個人より立場を守ってすべてを失った大日本帝国の運命を今こそ知ってほしいと思います」とあります。当時も今もほとんど変わっていない、この国の構造に警鐘を鳴らしている書だと思います。

「満洲暴走 隠された構造」安富 歩(東大教授)角川新書

題名に通り、満洲傀儡政権についての書です。著者の言葉に、「立場主義」という語をつかって、「個人より立場を守ってすべてを石なった大日本帝国の運命を今こそ知ってほしいと思います」とあります。当時も今もほとんど変わっていない、この国の構造に警鐘を鳴らしている書だと思います。

2016年11月1日火曜日

秋に代表的な花、コスモスです。場所は、伊勢崎市の小泉稲荷です。正面にみえるのが、大鳥居です。物ぐさをして、車の中から撮りました。

2016年8月31日水曜日

脱原発 プルトニウム 危険 地震大国には不要

「市民の科学」 高木仁三郎著 (講談社学術文庫)

プルトニュウムが如何に危険な代物であるか。毒性の強いものであるか。人間の浅知恵では制御できないものであるか。
原発推進の人々に、是非読んでもらいたい。

安倍政治 自民党 戦後 政治家

「右傾化する日本政治」 中野晃一著(岩波新書)

ある時期(中選挙区時代)まで、自民党員だった。この書はその当時から今の安倍政権までの流れ、民主党(民進党)のことなど、現代政治のことがよくわかるように書かれています。
今は、完全に無党派(非自民)の私にとって、とても腑に落ちる書です。

2016年8月7日日曜日

「琉球独立論」(松島泰勝著 バジリコ㈱出版

昨今の琉球の様子を見ると、どうして安倍政権は対沖縄にあれほどまえに理不尽なことができるのだろうかと疑念が消えない。まさに、言行・言動不一致の態度には、理解しがたいものがる。

この書を読むと、琉球(沖縄は沖縄島を差し、薩摩藩がこの地区全体をこう呼んだとのこと)、歴史、現状、将来図までのビジョンが、理解できます。

翁長知事の「地方自治が死ぬ」とまで言わしめた、国のあり方に問題なきやありや?

2016年8月2日火曜日

日本会議 安倍晋三総理 自民党 超国家主義団体 憲法改正 神社

「日本会議の正体」 青木理著 -平凡社新書ー

CNN : 極端な右派。反動的グループ
豪ABC : 極右ロビー団体・安倍政権の国策を練り上げている
ルモンド : 強力な超国家主義団体

と、海外に紹介されている団体です。この団体の都議懇談会の会長代行・古賀俊昭の言葉『安倍とは、政治思想にそんなに深いものはない・・・・』 また、安倍総理が元勤務していた会社の上司は『子犬が狼の子の群れているうちに、ああなった・・・・』云々と、ジャーナリスト青木氏の新刊書です。



2016年7月25日月曜日

カント 平和 戦争 18世紀 21世紀 積極的平和主義 

カントの「永遠平和のために」

カント(1724~1804)の平和論です。素人が書くより、本の帯のコメントを紹介します。

赤川次郎氏:真実のことばは時代を超えて人の心を打つ。カントは戦争を「積極的平和」などと言い換えることを決して許さないだろう。

佐伯泰英氏:国家存亡の時、防人として立ち上がるのは当然です。だが若者よ、戦争に向き合う前に一度カントの平和哲学にふれて欲しいのです。

中村文則氏:私達が70年、翻弄されながらもなんとか守ろうとした決定的なアイデンティティが、この本と呼応する。

集英社 「永遠平和のために」カント 池内 紀 訳


2016年7月22日金曜日

武器輸出禁止3原則が消えた 防衛相 安倍政権 戦争のできる国 南スーダン 

「武器輸出と日本企業」②

昨年、横浜の「パシフィコ横浜」で、海上防衛のための大型武器展示会「MAST ASIA2015」が開かれていたことを、知っていた国民がどれほどいただろう。

また、2017年6月に、第二回が「幕張メッセ」での開催が予定されているそうです。

安倍政権は、これまでの自民党がしっかり歯止めをかけていた「武器輸出禁止三原則」を、「防衛装備移転三原則」と名を変えて、武器の輸出の規制を大幅に緩和して、「武器の輸出が普通にできる国」へと、急速に変貌している。

一方、「日本学術会議」と学者のトップの集まりで、大学の研究に武器の悪用につながる研究は、一切行わないと、これまで一線を引いてきた。

しかし、この会の会長で、豊橋技術大学の学長でもある、大西氏は、防衛装備庁の資金提供制度(年間3千万で3年継続)に応募して、その資金提供を受けて、武器に悪用できる研究(ただし、デュアルユースと称して、民用表向き)をする。

この制度に、JAXA・JAMSTEC(海洋研究開発機構)・理研
        東工大・東京電機大・神奈川工科大学、そして豊橋技術大学の申請が採用されたそうである。一方、新潟大学・京大などのように、きっぱり拒否した大学もある。学術研究者たちの矜持を問われる問題である。

大西会長は、自衛隊は国民の90%が認めているから、デュアルユースなら、研究を進めてもいいとの見解をしめしている。

人を殺す武器を、平和憲法のこの国が、着々と進めているこの事実。関心をもって見ていかないと、やがて、税金で作られた武器が罪のない庶民を殺すことにつながる。

詳しくは、是非、東京新聞記者の望月衣塑子著「武器輸出と日本企業」を読んで、この国の将来のことを考える必要があると思います。



2016年7月15日金曜日

「着々と進む日本の武器輸出」

「武器輸出と日本企業」 (角川新書) 望月衣塑子著

第二次安倍内閣で、「武器輸出三原則」が「防衛設備移転三原則」と名を変えて、これまでの武器輸出禁止の大原則が、大転換されたことをご存じの方はどれだけいるでしょうか?

この本を読むと、この国が一応枠(輸出ができない国・わずか12か国だそうです)はあるようですが、今までになく、武器の輸出ができやすくなっていることが、よく分かります。

この方針の転換をチャンスと捉えて、三菱重工をはじめとする、武器産業が大手を振って、見本市へ出展しています。

デュアルユースの名のもとに、武器開発が積極的に行われている。それを、経済成長に役立つと評価する読売新聞もある。

ドイツでも、厳重な規制をかけて武器を輸出しているが、それでも行ってはならない国や地域にドイツの武器が使われているのが現実です。ひとたび出たものは、どこかで戦争に使われてしまっているという事実。

また、いつの間にか、戦争に役立ってしまっているケースもある。それがITであることも事実。
どんなに見直しをやっても、例えばベトナム戦争では、ソニーのビデオカメラがスマート爆弾の誘導部につかわれた。

違憲と言われようとも、いとも簡単に憲法の解釈を変えて、集団的自衛権を盛り込んだ、安保法(戦争法)。そのなかで、着々と武器製造・輸出の増加が起こっています。

これでいいのかな~?


2016年7月11日月曜日

「憲法に国防軍を明記する意味」

参院選の結果がでました。事前のマスコミの予想通りでした。何より、投票率がまたまた50数パーセントという体たらくとは、一体この国はどうなるのだろう。結果の良しあしはともかく、これで政権与党が傍若無人に振る舞ったら、棄権を選択した人たちはには、どのような責任があるのだろうか?「あれ~?こんなはずではなかった・・」なんて言ってもらっては困る。

さて、自民党改憲草案に国防軍設置とあるが、果たして、それが自衛隊の存在の在り方を問うことになるだろうか。

一度、憲法に書き込めば、国防軍は絶対に設置しなくてはならないということです。今の自衛隊の存在は、憲法とアメリカのごり押しともいえる、間に生まれた、いわば矛盾した存在です。でも、国民の多くはその存在を認めています。

自衛隊法に基づいて、その活動はしっかり枠がはまっています。その能力も世界で6位ぐらいの実力があるそうです。毎年5兆円以上の税金が投入されている。これが事実です。恐らく、現場ではやりにくい点もあるのかもしれません。それでも、この自然災害の多いこの国に、全国的組織である自衛隊の活動は、必要です。 個別的自衛権で必要との意見も多数を占めている。

先の安保法案が「違憲」との考えが国民の間でも、共有されているのでしょう。

テロ事件が頻発し、銃の重病であるアメリカでも、発砲が日常のようだ。死者も多い。

着々と、防衛装備とか言って、日本製の武器が海外の市場を求めて、関連企業がその動きを活発化されている。

いいのかな~????


2016年7月7日木曜日

「7月7日」

誰もが、七夕飾りの短冊に願い事を書いて、夢を語れる楽しい日ですね。

しかし、この国には79年前、1937年のこの日に、1945年の敗戦の日まで続く、泥沼の戦争の時代にずっぽり浸かった日でもあります。

この間の出来事について、今の政治にも色濃く残っています。

確か、昨年の天皇誕生日に陛下のコメントにも、この間のことをしっかり覚えておく事が大事・・・云々と、ご発言をされていたと記憶しています。

そして、陛下は、今の憲法を順守つるとも仰せでした。

天皇を元首へと改憲したい、自民党など、この陛下のお気持ちをどう理解するのか?

2016年7月6日水曜日

メディアはなぜ「為替」の安定を語らないのか?

アベノミクスは異次元の金融緩和策を推し進めています。ところが結果は政権発足当時のレベルまで戻っています。本当にこのままアベノミクスとやらを推し進めていていいのでしょうか?

円安は国の通貨の価値が下がっていくということです。確かに、輸出する側には、単価をさげられるし、海外での利益還元にもプラスなんでしょう。しかし、これらはいわば棚から牡丹餅の不労所得に近いものでしかないのではないでしょうか?

世界を流通するものは、何も「物」だけではありません。通貨を介して「人」・「情報」も流通します。

円高、すなわち他国の通貨に対し、円の価値が上がっていくということです。円が強いということです。円高になっていけば、物は出しにくくなっても、人は出しやすくなりますし、輸入物価は下がります。

民主党時代の大きな失策は、当時の円高を十分に生かしきれなかったこともあるのではないかと思っています。積極的に海外に人的投資をもっと政策的にやっていれば、あるいは、安倍政権は誕生しなかったかもしれません。

大事なのは、為替の安定です。
購買力平価でいうと、一ドルは90円台との試算もあるようです。いたずらにい、円高が悪いというだけ報道は、迷惑というものではありませんか?それこそ、安倍政権の意向を忖度していると言われても、仕方がないのではないでしょうか?

2016年7月5日火曜日

「仏教を見直す」・「人生を見直す」

この本は、仏教学者である、佐々木閑著の「出家的人生のすすめ」です。(集英社新書)

著者いわく、出家という言葉は、僧侶のなるくらいの認識しかない我々ですが、決してそうではなく、好きな道を歩み生き方を変えるためのブッダの教えと、帯にあります。

若い人もこれからの人生についての指針なる書だと思います。固定観念にとらわれない生き方を考えるきっかけになるのでは・・・

2016年7月3日日曜日

「民共」を野合というなら「自公」も野合でしかない


安倍総理が、党首討論から逃げているとしか思えない。しかし彼は自民党総裁と総理大臣を適当に使い分けながら、それこを自分(自民党)の票が減りそうなことには一切ふれない。これでいいのか?

しかし、党の実質的な責任者である幹事長・書記長レベルの討論は、かなり白熱して面白い。

安倍総理は、自書のなかで、『今の憲法はGHQから押し付けれれた「恥ずかしい憲法』と言い切っています。谷垣幹事長が総裁時代に作った、自民憲法改憲草案」の説明をもとめられると、歯切れの悪い答えしか返ってこない。谷垣氏は『野党時代の作った憲法だから「とがっている」憲法』だそうです。

一方、公明党は、今の憲法はとてもよい憲法だといっていますし、今の参院選では改憲には全然ふれていません。これで自民党などの改憲勢力が三分の二を超えたら、これだけ憲法観の異なる公明党はどうするのでしょうね。くれぐれも「下駄の雪」のままでいてもらってはこまる。

イギリスでも、EU離脱に賛成の票を投じた人々が、大勢後悔しているようです。「後悔先に立たず」です。

残念ながら、どの政党も日本の将来の指針を示せてるとは全然おもいませんが、今の憲法を守るといって連合した野党四党と、わけのわからないごまかしが目立つ自公と、この参院選は、争点がはっきりしているといえるのではないでしょうか。


2016年6月30日木曜日

「政治家のやるべきこと」


朝日新聞6月28日付けより引用します。

故梶山静六「破壊と創造」(講談社)より

『いま政治家にとって重要なのは、まず日本という経済国家の実態がいかに危機的であり、このまま二十一世紀に突入すれば、国際社会のなかでどうなっていくか、という本音をあますところなく語ることだ。そのうえで、ときには国中に我慢を求め、こうしなければならにという全体像を示して信任を仰がねばならない。いささか技術論にも似た各論における「政策論争」等は、政治家のやるべき本質的な仕事とは思えない』

この警告からおよそ30年、果たして現状はどうなっているだろう。私には劣化しているとしか思えない。

かつて、梶山氏が総裁選で敗れたとき、その周辺にいたのは、菅官房長官・麻生副総理といった今の安倍政権の中枢中の中枢にいる御仁たちです。

また、ドイツのトーマス・マンの言葉に
「政治を軽蔑するものは、軽蔑する政治しか持つことしかできない』ということだそうです。

2016年6月28日火曜日

「会話」と「対話」

「会話」(カンバセーション):親しい人間同士での話し合い

「対話」(ダイアローゲ):異なる価値観などを、すり合わせる話し合い

田中角栄も野田佳彦も安倍晋三も、他の総理の多くが対話をしていない。

対話より効率優先できたこの国、「富国強兵」・「戦後復興」・「所得倍増」・「復興五輪」・アベノミクス」などなど・・・・

こうして先進工業化してきたこの国ですが、これだけ多様性が叫ばれ、その流れにあがなえないのが事実であれば、その行く先はファシズムであり、超国家主義かもしれない。

その危険性が、自民党改憲草案に見てとれるのは、私だけでしょうか?

なお、シンガポールで開催されている、シャングリラ・ダイアローグをシャングリラ会議と訳するメディアでいいのだろうか?

「負を分かち合う」の時代にいるという危機感なしに政治を行ってはいけないのでは?
  (平田オリザ氏の意見参照・朝日新聞 2012・7・5付けより)


2016年6月27日月曜日

世論と輿論の違いは? SNS 

「世論」と「輿論」

二つの漢字は「世論」(セロン)と輿論(ヨロン)と読むほうが、正確なのだと思います。

「世論」は、感情に突き動かされる一時的な反応 

「輿論」は、理性によって漉された定着性ある意見

と、かなり内容が違うようです。マスメディアの世論調査は、その時々の世論であって、参考にはなりますが、決してすべてではないということです。

恣意的・誘導的に出されているとしか思えない、大手新聞社の世論調査があります。これら世論調査を全面的に否定するつもりはありませんが、付和雷同という言葉があるように、我々には輿論を形成する素地がまだまだないようですね。折角、こうしたSNSが発達しているのですから、冷静に議論できるといいですね。

目先の利益にばかりとらわれて、大局を見失っているのが今の日本ではないでしょうか。その代表が政治家、とりわけ安倍政権だとしたら、将来を担う次世代にとっては、これほど不幸なことはありません。

2016年6月24日金曜日

「湛山読本」船橋洋一 東洋経済新報社

総理務めた石橋湛山の膨大な論文の中から、船橋洋一氏が意見・解説を書いた書です。
本書は、政治家石橋湛山時代はふれていません。
戦前の言論統制が厳しかった、暗黒のこの国にあって、湛山が真っ向から疑問を世に問うた論文です。

「メディアの萎縮」が言われています。とりわけ、最も国民に身近なはずテレビの世界にそれがはっきり見て取れます。

政治的圧力をかいくぐり、堂々と自説を世に問うた石橋湛山の重厚な文章です。

2016年6月23日木曜日

「アベノミクスを外国人が見ると」  破綻・行方不明


6月21日付けの朝日新聞のオピニオン&フォーラム欄

ジム・ロジャーズ氏(著名な投資家);-
「アベノミクスは常軌を逸したようにお金を刷り続け円の価値をわずかな期間で3割りも下落させた。・・・・自国通貨の価値を下げたり、インフレを起こそうとする手段で成功した国は過去にどこにもありません。・・・阿部首相は日本を破綻に追い込んでいる。」云々

ジェームズ・シムズ氏(ジャーナリスト);-
「アベノミクス第3の矢は、行方不明です。GPIFは「官製相場」であり、金融緩和を辞めるときは大きな足かせになる・・・」云々

詳しくは、是非当該新聞をご一読あれ。

2016年6月21日火曜日

「参院選公示」 投票は党で選ぼう

明日です。世論をリードするメディアでも、党で選べなければ、人物本位でといいます。
しかし、これではいつまでたっても政党政治は成熟しません。

どんなに選挙戦で人格的なことを言っても、いざ議員になると、党議拘束がある現在は、その人格は無視されます。先の、安保法案の経緯を見れば一目瞭然です。

さらにもう一つ、「官製政党」をいつまでも続けるとこの国はとても真の先進国にはなれません。
「官製政党」とは、政党助成金の存在です。政党の支持者から献金を集める努力もなしに、政治活動資金が簡単に入手できる。これでは、多くの政治家が舛添都知事(今日まで)がやっていたと同じようなことが、永田町に蔓延っているのでしょう。

アベ政治を許すのなら、自公へ投票すればいいし、どうしても憲法の改憲問題・アベノミクスに疑義があるのなら、どんなに地元のつながりがあろうとも、迷わず野党候補に一票投ずるべきです。それが、政党政治です。

2016年6月20日月曜日

ずしりと重い「沖縄・元米兵事件抗議集会での言葉」


若者代表で涙ながらに訴えた、玉城愛さんの言葉;

「安倍晋三さん、日本本土にお住まいの皆さん、今回の事件の第二の加害者は、
誰ですか?あなたたちです。しっかり沖縄に向き合っていただけませんか」

沖縄の言葉で「肝苦さ」という言葉があるそうです。(チミグリサ~と言うんだそうです。他人の心の痛みを自分のものとして感じる、悲しさや、やり切れなさ、自責の念が入った感情のことだそうです。

どう考えても、沖縄の現状は理不尽です。ただ観光にいくだけでなく、もっと沖縄の歴史を学んで、沖縄に人に信用してもらえるようにしなければ・・・・

2016年6月17日金曜日

「総括」できない日本人


舛添知事の首をとっただけで、一件落着?「政治と金」否「政治屋と金」・政治資金規正・斡旋利得の問題、どれもこれで幕引きでは、この国の政治はよくならない?

先の敗戦についても、日本人は「総括」できていない?ただ、謝ればいいだけでもなく、しっかり総括してこそ、「美しい国」?になれるのでは。

政治屋にできないなら、マスコミがしっかり「権力の監視役」として、追い続けることです。
「パナマ文書」の追跡報道のように、しっかりとマスコミの役目を果たしてほしい。

「メディアの萎縮」なんて言われている場合ではありません。

2016年6月15日水曜日

「政治家」

舛添都知事が辞任。

都民をはじめ、全国的に総スカンを食った形である。
それにしても、政治家の資質を問われる、舛添問題・甘利問題である。

気になる発言:都議会総務委員会での公明党の質問のなかに、「復興五輪」に差しさわりがある云々。2020年東京五輪が「復興五輪」?「復興足引っ張り五輪」ではないか?と都民でない者には思われる。特に被災者は本当に「復興五輪」と思っているのであろうか?

気になる発言:自民党の平沢議員「舛添ではなく、巻き添えだ」とのことばには呆れる。
まるで他人事だ。知事を推薦し責任はどう考えているのか?

気になる発言:記者団に舛添問題を問われた安倍総理は「お疲れさま」の一言。

目先の選挙しか考えたていないのは「政治屋」

国の将来を真剣に考えるのが「政治家」



2016年6月13日月曜日

「新しい判断」


安倍総理の記者会見での迷言である。

「綸言汗の如し」という名言があります。 安倍総理の一昨年の言葉が、論語にあるように些細のことばでもない。国の政策方針を語った、重要な発言で、「断言」した。

それを無視して「新しい判断」と片付けられたら、国民はたまったものではない。少なくとも、アベノミクスがどう成功してどう成功していないのか、説明なりが必要である。既に3年経過して、アベノミクスのエンジンをさらにふかすと言う。エンジンの空ぶかしは害こそれ、役には立たない。

「新しい判断」ができるのは、安倍総理ではなく、有権者のほうである。

2016年6月9日木曜日

「西伊豆 堂ヶ島」


久しぶりの旅行でした。山猿の我々には、とても素敵な宿からのながめでした。

「この国も”エスタブりッシュメント”の崩壊」


連日、東京都知事の「不適切だが適法」のニュースで、庶民の溜飲をさげている?

米国では、クリントン女史対トランプ不動産王の対決は、そうとう不人気の対決とか。

2020東京オリンッピクがらみで、与党が時間とにらめっこ?

そもそも、ほとんど嘘から始まった2020東京五輪を開催することに大儀がるのか?

それより、これだけ金まみれとしかいいようのない五輪の開催そのものに異議がるのか?

その役割はもう終わったのではと思う今日この頃です。

2016年6月7日火曜日

「策士,策に溺れる」

安倍総理の伊勢志摩サミットでの現在の世界経済「情勢認識の不確実なデータ」でアベノミクスの不確実さを隠そうとしたように策を弄したこと

舛添都知事の常識ではありえない「第三者」(否、代理人)への依頼

評価は選挙で示すしかない。




2016年6月6日月曜日

「李下に冠をたださず」が真っ先に頭に浮かびました。

舛添都知事の調査報告会見を見てのことです。

おそらく、舛添氏の頭の中には、こんなことぐらい誰でもやっているとの思いがあったのおでしょう。実際、そう思います。

さて、甘利さんが活動再開するそうですが、果たして

政治を志す人は、もう一度「論語」それも入門編くらいはよんだほうが・・・

2016年6月2日木曜日

やはり変?

論語に「巧言令色 鮮矣仁」とあります。

あれだけ断定的に「再度の延期は絶対にない。断言します」とまで言い切った安倍総理です。
それを「新しい判断」との一言で、公約を反故にする。これでは、政治家の信頼度か増すとはおもえません。

経済政策は、誰にでも満足が得られる政策というのは無いに等しいはずです。これだけ複雑に利害関係が入り組んでしまっている現在、政府の政策の恩恵を受ける人、受けない人がある。

アベノミクスは、当初トリクルダウンという言葉を使って、大企業にとって都合のいい政策だったと思う。金融緩和・財政出動・構造改革を進めて、経済の好循環を生むことを目論んだはずです。その手段としてトリクルダウンという言葉を使っていたはずだ。それが、経済の好循環が大事と言うだけになった。手段を誤ったということだろう。

確かに、株価は上がり、恩恵を受けた一部の人もいた。また、日銀の超低利政策で円安が進行し、海外取引のある大手企業はそれこそ濡れ手に粟で、莫大な不労所得を得た。当然、税収も上がったのは当たり前である。

しかし、GDPの約6割を占める、消費は一向に上向かない。それも当たり前で、円安が進めば、輸入物価が上がり、原材料のほとんどにその影響が出る。じわじわと物の値段が上がっている。庶民は生活防衛で、一円でも安いものを求める。どうやっても消費の数字は上がらない?

また、雇用が増えたと安倍総理。確かに有効求人は増えた。しかしそれは、医療/福祉・情報などある意味、自然増であろう。他に増えたのは、非雇用と人口減からくる正規雇用があったのかもしれない。こんな雇用形態で消費が増えるはずがない。庶民は多かれ少なかれ、将来に不安を持っている。あるコメンテーターは「あまりマイナス思考になるのは、かえって良くない」確かにそうだ。しかし、それを庶民に求めるのは、筋違いというものだ。経済政策、すなわち経世済民であるからして、それこそ、その不安を消す責任は政治を司っている政治家にある。

名のある経済学者さんは、「経済成長」が絶対に必要というが、果たして、どれくらいの成長カーブを頭に描いているのだろうか?物があふれている現在、何が成長をもたらすのであろう?もう一度足元から考え直す必要があるのではないか?

18世紀の哲学者であるカントの書に「永遠平和のために」というなかに、
「行動派を自称する政治家は、過ち犯して国民を絶望の淵に追いやっても、責任は転嫁する」とあります。(集英社発行 池内 紀訳より)是非、ご一読をお勧めします。

2016年6月1日水曜日

初めまして

初めてのブログです。

この歳になると、やたら世の中の事が、正常にまわっていると思えない場面が多い気がしています。特に、今の政治状況は、正直目を覆わんばかりと言っても過言ではありません。

総理をはじめ、あまりに言行不一致としか言いようのないのではないでしょうか?

「屁理屈も総理が言えば はっはぁ~」の空気が支配しているのが、今の自民党ではないか?かつては、これだけの状況になれば、必ずと言っていいくらい、反主流はというべき人が出てきて、現状にsトップをかけたはずです。 それが、多様な人材を持つと豪語してきた自民党だったはずです。

とまあ、これから憂人として、いろいろ暇に任せて書きたいと思っていますので、どうぞよろしく!

憂人