2016年7月15日金曜日

「着々と進む日本の武器輸出」

「武器輸出と日本企業」 (角川新書) 望月衣塑子著

第二次安倍内閣で、「武器輸出三原則」が「防衛設備移転三原則」と名を変えて、これまでの武器輸出禁止の大原則が、大転換されたことをご存じの方はどれだけいるでしょうか?

この本を読むと、この国が一応枠(輸出ができない国・わずか12か国だそうです)はあるようですが、今までになく、武器の輸出ができやすくなっていることが、よく分かります。

この方針の転換をチャンスと捉えて、三菱重工をはじめとする、武器産業が大手を振って、見本市へ出展しています。

デュアルユースの名のもとに、武器開発が積極的に行われている。それを、経済成長に役立つと評価する読売新聞もある。

ドイツでも、厳重な規制をかけて武器を輸出しているが、それでも行ってはならない国や地域にドイツの武器が使われているのが現実です。ひとたび出たものは、どこかで戦争に使われてしまっているという事実。

また、いつの間にか、戦争に役立ってしまっているケースもある。それがITであることも事実。
どんなに見直しをやっても、例えばベトナム戦争では、ソニーのビデオカメラがスマート爆弾の誘導部につかわれた。

違憲と言われようとも、いとも簡単に憲法の解釈を変えて、集団的自衛権を盛り込んだ、安保法(戦争法)。そのなかで、着々と武器製造・輸出の増加が起こっています。

これでいいのかな~?


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