12月21日朝日新聞の記事 薬師寺 東塔 平城京で新築
先日、薬師寺の村上管主の法話を聞いたところばかりでしたが、本日の新聞に、長年論争が続いていた、東塔移設説と新建築説に、どうやら決着がついたようである。素人としては、結論はどっちでもいいのです。1400年以上も綿々と繋がる歴史の重みに、なんら差支えない。
2020東京五輪のために、やれレガシーが必要だとかなんとか、新しい箱ものを作ることに、躍起になっている。第一、鉄筋コンクリートの建物を作って、なんでレガシーができるのか、不思議でならない。五輪開催を機に、利権構造が先を争って、暗躍しているだけにしか見えない。
1964年の国立競技場は、いとも簡単に姿を消し、また大金をかけて新たな競技場を作る。私の様に、1964を知る世代には、なんの興味も沸かない。時代が変わって、今は通信・映像の技術が格段に発達している。確かにスポーツを生で見るの楽しい。でも、よほどその競技に興味がない限り、テレビ観戦のほうがいい時代にもなってきている。まして、2020は、真夏の炎天下で開催される。熱中症の被害者が気に掛かる。
鉄筋コンクリートは、劣化します。いずれ、建て替えが必要になります。勿論、木造建築もしかりですが、高度の技術に支えられた、特殊な建物は、この東塔をはじめ、法隆寺など、長い歴史とともに、今に息づいている。これをレガシーというのではないでしょうか。
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