「羨ましい、中高生への大学教授の講義」
朝日出版社
1.「それでも、日本人は「戦争」を選んだ
2.「戦争まで」(歴史を決めた交渉と日本の失敗)
いずれも、加藤陽子東大教授が中学高校生に講義した内容を著した書です。
まず、羨ましいのは、我々世代にこうした機会がなかったことで、明治以降の近現代史が、全くと言っていいほど、高校生までに、目に耳に触れることがなかったということ。鶴見俊輔、橋本治、堀江敏幸、関川夏央、加藤典洋、養老猛司の各氏も絶賛しています。
1.は日清戦争から太平洋戦争まで、資料を読み込んで書かれた、事実の重み。
2.は「リットン調査団」・「日独伊三国同盟」・「日米交渉」を中心に取り上げた、日本政府の国策の誤りが、どうしてなされたか。事柄を絞った視点からの考察を、わかりやすいように、中高生に講義していること。
それでも、相当勉強していないと、この講義の内容は理解できないと思う。今の、中高生は、素晴らしい!頑張ってさらに勉強してい行ってもらいたい。決して、「国策の誤り」だったなどという政権を二度と作らないように。
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