2017年3月9日木曜日

安倍政治 日本会議 福沢諭吉 帝国主義

「福沢諭吉と帝国主義イデオロギー」杉田 聡著 花伝社

日本会議の政策
(1)天皇崇拝・天皇制改編・男系の維持
(2)新憲法制定
(3)国防・軍事の強化(自衛隊の国防軍化)
(4)愛国心教育の推進
(5)人権制限
(6)家族制の強化
(7)「自虐的歴史観」の克服
(8)天皇・首相らの靖国参拝・公式参拝の実現
(9)領土防衛

福沢諭吉の帝国主義的イデオロギーと明治政府
(1)「帝室」の重視=絶対主義的天皇制の擁護
(2)明治憲法の絶賛ー人権制限・反立憲主義
(3)「軍国」化=軍備拡張とそのための徴税・増税
(4)「報国心」の形成、「報国の大義」の普及をめざす教育の実現
(5)官民調和のための各種人権の制限
(6)人種改良のための女性の役割、家庭に対する女性の責務
(7)明治の歴史修正主義
(8)国民(軍人)統制のための靖国神社の利用

これは著者が、現在進行中の安倍政権と一心同体と言っていい「日本会議」の政策と、明治政府とこれまた殆ど表裏一体の福沢諭吉の考え方の比較だそうです。尚、(9)の領土問題は、日本会議の重要な運動目標だが、現代と福沢の時代では政治状況が違いすぎるので、省くとあります。

日本会議がこの福沢諭吉の考え方を、この現代に持ち込んでいることが、この本を読むと分かると思います。福沢諭吉の時代、即ち彼が求めていた「脱亜入欧」(「分亜入欧」と言う言い方あるとか)の時代は、その手本となる西欧諸国が帝国主義・植民地主義の全盛の時代でした。こうした流れを結局1945年まで続けてしまった。あれから70年、またぞろ福沢諭吉の考えが今のこの時代に蘇ろうとしている。詳しくは、ご一読あれ。

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