石川九楊著「〈花〉の構造ー日本文化の基層ー」
本題の様に、「花」と言う言葉をテーマにした、文化論です。
著者曰く、「日本語と言うのは単一の言語ではない。漢字語の漢文、漢文体、漢文法、ひらがな語のひらがな文、ひらがな文体、ひらがな文法、国文法このふたつが混合した宇宙が日本語である」と。さらに、今の日本は劣化していると言及しています。
また、「日本語や日本語文法というものはないということである。英語があり、フランス語があり、ドイツ語があり、アラビア語があるというように、日本語があると考えるのは、言葉がもっぱら声で成り立っているという西欧言語学モデルの誤れる発想である。文字が言葉に深く関与する東アジアにおいては、漢字語=漢語が東アジア漢字文明圏(中国、日本、韓国、朝鮮、越南)にまたがる共通言語である。」・・・・
「花」を通して、ユニークと言っては著者に失礼かもしれません、私の様な凡夫には難解な点もありますが、大変興味のもてる本です。
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