2017年1月27日金曜日

憲法施行七〇周年 安倍政権 国会演説 ハワイ慰霊 その2

  20日から始まった通常国会。この日はアメリカ大統領の就任式の日でもある。いよいよトランプ大統領のアメリカが始まる。

  安倍政権の支持率が年末から年明けにかけて、上昇したそうだ。所詮世論(セロン)だから私はあまり気にしない。おそらく、真珠湾の慰霊がアップに繋がったのだろう。まあ、戦争相手国の戦士の慰霊に行くのは悪いことではない。決して、謝罪ではないと言っているが、何も言葉に謝罪を言わななくても、何を話すか、その内容が問題である。安倍総理の談話は残念ながら、記憶に残るような名演説ではなかった。一方、謝罪の言葉(apology)は使わなくても、オバマ大統領の広島でのスピーチは、多くの日本人のこころをつかんだようだ。それでも納得出来なかった被爆者もいたようだ。それも正面から受け止めればいいのではないか。一体、この両国の首脳の差は何だろうか?

  さて、国会冒頭の安倍総理の施政方針演説でも、このハワイ訪問が語られた。自慢話にしたいのだろう。それはそれでいい。しかし、安倍総理に限らず、我々日本人は、戦争の犠牲者310万人日本人の犠牲者の方のみに思いが至っていないのでは?

  先の戦争は、言うまでもなく、何も対アメリカ戦だけではない、1941年12月8日以前に、中国本土をはじめ結局敗戦まで「15年戦争」(鶴見俊輔氏)も、アジア諸国を軍靴で蹂躙し続けてきた。いわば加害者の立場であること。是も事実である。その間、中国本土をはじめ他のアジア諸国で、実に一千万人以上の犠牲を強いたことを忘れてはならない。




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