故渡辺和子女史
昨年記憶に残った人のなかで、もう一人。ご存知の方も多いと思いますが、かの2.26事件の犠牲者である、陸軍大将渡辺錠太郎教育総監の末娘で、当時現場で父親が銃撃されるのを至近距離で目撃した修道女である。昨年末に亡くなったとの報道に接しました。
NHK「こころの時代」の中で、戦後70年の特集番組がありました。渡辺女史、無着成恭、養老猛司、鎌田慧、堀文子、加藤久祚各氏のインタビューを含めた経験談・人生観の番組でした。
渡辺和子女史は、「かくも長き道のり」と題しているのは、2.26事件の実行部隊の士官の弟さんと面会するまでに要した時間である。
晩年は、岡山のノートルダム清心学園の理事長として、教育にご尽力された。ベストセラー「置かれた場所で咲きなさい」の言葉の通り、その思想は、遠い長い道のりを乗り越えての心境であろう。また一人、大切な人が亡くなった。残念である。 合掌
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