2017年4月9日日曜日

現代社会 国際情勢 普遍宗教(仏教 キリスト教 イスラム教 儒教)

橋爪大三郎・大沢真幸 対話本「ゆかいな仏教」より

       普遍宗教(仏教・キリスト教・イスラム教・儒教)
仏教以外の宗教はすべて大帝国あるいは峡谷の中でメインの宗教として採用され、時には国教化してきました。そして数多く現存します。(儒教は長い間、中華帝国という世界の文明の先進国という世界の文明の先進国として継承されてきた。

  仏教国はあるにはあるが、それ程の強い国ではない。覇権国や大帝国の権力と完全に一体化したことがない。現在でも、仏教は知的に継承され、またそれに憧れたり、修行したりする人がいる。仏教にはある強い合理性があったからである。拒否できない合理性が二千年をはるかに超える期間、人々を魅了してきた。

  キリスト教、なざれのイエスと言う人が出てきて、死んだが、その人は神(の子)であって・・・・・非合理性?

  仏教が波及したのはユーラシア大陸の東半分で、西半分はほとんど仏教が浸透しなかった。その地域に人々は、仏教についての皮膚感覚を全くもっていない。

  ところが、近代社会、現代社会の基本的な仕組みは、そのユーラシア大陸の文明から出てきたアイディアや制度に主に基づいています。これらが順調で、申し分ないのであればよいのですが、これらが、現在、そうとう面倒な問題を抱えています。立ち行かなくなっていることを、地球上のすべての人が自覚しています。

  そうであるなら、ユーラシア大陸のの西半分の人が、まったく知らない仏教というものの発想を検討してみることに価値がある。なぜなら、彼らの知らない合理的な核が仏教にはある。その合理的な核は、現在の行き詰まりに対して、示唆するもがあるかも知れない。

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