2017年2月14日火曜日

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【知っているようでようで、意外と知らない仏教】

「六波羅蜜」:京都に六波羅蜜寺というお寺もあります。平清盛ゆかりの地でもあります。では、六波羅蜜とは何だろう?単なる寺の名前としてはちょっと意味が不明です。

大乗仏教の中心思想は、「菩薩」(観音菩薩、普賢菩薩などなど)という理念と六波羅蜜の実践である。「出家」と「在家」を分けるのではなく、皆「菩薩であるといった方向への実践である。と言うことだそうです。難しいですね。

語源:波羅蜜=サンスクリット語;パーラム+イ+ター=向こう岸へ渡る、又は、パーラミ+タ=完成 の意の音訳ですから、ますます難しいのです。

六つある波羅蜜の一つ「持戒波羅蜜」:【五戒】不殺生・不偸盗・不邪淫・不妄語・(不飲酒)、加えて不驥語・不悪口・不両舌・不慳貪・不瞋恚・不邪見とあります。戒を習慣化することで戒に自分が守られるということ、らしいです。全部で不飲酒を含めると11戒ありますが、これを「十善戒」と呼ぶそうです。ちょっと難しい言葉があります、この中で特筆したいのは、言葉に関する戒めが4つもあります。お釈迦様の教えは、如何に言葉が大切かを物語っていると思います。宗教ですから、当たり前と言えば当たり前です。

因みに、現在我々が日常使っている言葉の7~8割は仏教から成り立っているともいわれています。よく私は無宗教と言う人がいますが、知らず知らずに仏教の影響を受けているということだと思います。生活に仏教のこころがしっかり根付いているということです。

ヘイト スピーチなど、聞くに堪えない言葉がネット上に氾濫しています。困ったことです。これでは、自分の主張したいことが、正しく理解されないばかりか、憎悪は憎悪を呼ぶだけです。言葉の持つ重みを、もう一度かみしめて、多様性を認める世の中にしていくためにも、言葉は大切です。言葉の劣化は国の劣化でしょう。言葉を大切に。

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